美菜の焼香相談窓口

仏前、霊前の香をたいて亡くなった人にたむけることを焼香と言います。これは仏式で営まれる葬儀のお通夜や告別式におけける故人とのお別れの作法です。この作法の基本的なやり方は、順番が回ってきたら香炉の前で一礼して祭壇の前に進みます。

そして、親指と人差し指、中指で抹香をつまみ押しいただき、抹香を香炉にくべます。それが済んだら合掌して一歩下がり、僧侶と遺族に一礼します。以上が一連の流れとなりますが、この作法は宗派によって異なる部分かあります。

特に違いがある宗派が浄土真宗で、つまんだ木工を香炉に入れる作法などに違いが見られます。浄土真宗の場合は、抹香をつまんで押しいただくことをしません。また、お線香で行う場合も異なる作法があり、浄土真宗ではお線香は立てずに横にします。

けれども、宗派によって異なる作法は必ずしもその通りにきちんと行わなくてはいけないわけではありません。大切なことは故人に対するお悔やみの気持ちです。宗派とは合わない焼香をしてしまったからといって、それが非常に失礼にあたることにはなりません。

また、抹香をつまむ回数は１回のところもあれば３回のところもあるようです。これも、決まっていることではなく、心を込めて１回ということでも差し障りはありません。むしろ数にとらわれてその回数ばかりに意識がいくほうが失礼かもしれません。

あまり回数を気にすると、数えているという態度が目立ってしまうこともあるので注意が必要です。一方順番に祭壇の前まで行って焼香を行う形ではない場合は隣から香炉が回ってきます。その場合は両手で香炉を受け取り、自分の前に引き寄せます。

そして済んだら次の人に香炉を渡します。このときは香炉は膝に乗せることになる場合が多いようです。お線香の場合は、ろうそくの火でお線香に火をつけ、それを消してから香炉に立てます。このときに日を口で吹き消さないように、手だあおいで消すということは注意点だということを覚えておくと良いかもしれません。

● 参考サイト
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